09年の「至福」から一転病魔の再来へ
島 一郎
※ 掲示板の文章が、本人が病床より直接書いた原文になります。
ページに転載するにあたり一部、重複・誤字等を修正いたしました。【長男 島 明彦】
寒梅会のみなさん!久々に島からです!
みなさん、しばらくごぶさたしました。ここ数年の「至福」の時から急転、病が再発しました。もはや根本的には回復困難となり、長期入院後 最後の自宅看護の時期に移りました。
おもえば今年は私にはじつにうれしい年になる予定でした。
還暦を一回り超えた「当たり年たる丑年」(72歳)で、いろんなめでたい記念行事が企画されており、世相のすさまじい厳しさとは別に、健やかに「いのちある日」のよろこびを心から噛みしめることになるはずでした。
具体的には3月には、開智小学校卒業(1949年)から60年の還暦同窓会、4月には当然それが同志社中学校入学からの還暦に引き継がれて、中高大の同窓会、そして大学時代のサークル「水曜会」での仲間との同窓会、この3つの同窓会に参加すれば、私の幼い頃からの竹馬の友、青春の苦楽をともにした友人・仲間のほとんどすべてに会える、ということで、新年を迎える前から大変楽しみなものだったのです。
しかもそればかりではなく今年の秋にはその総仕上げとして島ゼミ恒例の「寒梅会」総会(第9回)開催、ということでみなさんたち1-35期の懐かしい教え子たちともめぐりあうことができる、など、まさに黄金の年になることを期待しておりました。
さらには、あの60年安保を院生として力一杯たたかい「御嶽」登頂を果たした優れた先輩・仲間との再会、退職前、学問上の専攻をこえていつも親しく指導していただいていた職場の優れた先生方との再会、などの計画もちりばめられていました。
現在、病状は肺がんの転移・再発が判明し、ようやく呼吸器科による「放射線治療」「緩和治療」が開始されています。がなかなか根治は困難な状況のようです。
今の私としてはこんなに悲しいことはありません。唯一の願いは10月3日の寒梅会をなんとか事なく迎えたいこと、それ一心です。病気の事ですので急変もあり得ますが、とにかくがんばります。、現在の私の体力を考えると お見舞・ご訪問・ご丁重なお便りなどにおこたえするのは甚だ困難かと思いますので
どうか、しばらくは、わたしの容態をおおらかにみまもってください